アミ族(Ami)

台湾東海岸平地に住む原住民で、早くから牛を利用した水稲耕作を取り入れ、魚漁の比重は祭りの時を除いてそれほど多くない。かつては、茅葺き、茅茎または木で作った壁の家屋に、ムコ入り婚の結果形成される母系的大家族が住んでいた。現在は、ヨメ入り婚も増え、小家族に分解する傾向がある。男子は、十五歳前後になると同年層の仲間とひとつの組を形成し、青年集会所で寝泊まりするようになる。この組が、最下層の階梯から数年ごとに進級して行く年齢階梯制がある。かれらは、温和で冗談を好み、南のアミ族は昔から首狩りは行わなかったと伝えられている。人口は、1987昭和62年で104,000人、原住民人口の45%を占めている。