プユマ族(Puyuma)

台湾東海岸平地に住む原住民で、水稲耕作の導入は日本統治時代に入ってからのことである。8村に分かれていたので、八社蕃とも称されていた。かつては、青年集会所を中心に尚武の気風が強く、その呪術と共にアミ族など周辺の隣接種族から恐れられていた。ムコ入り婚だが、アミ族に比べると家族の規模は小さく、親族集団よりも、個人を通してたどる親戚関係の機能が強かった。また、自分の祖先(父方、母方いずれとは決まっていない)の信じていた小祠を祀る集団もある。男子は15歳位になると、青年集会所で寝泊まりするが、数年ごとに進級して行く年齢階梯制のみで、アミ族のような終生続く年齢組は無い。人口は、1978昭和53年で5600人、減少の傾向にある。